Masanori Niimi

【症例集】手元の処方で頑張る・花粉症に越婢加朮湯がないときは?

  • 2019.09.24

症例 40歳代 男性 知人 電話で 「この前もらった小青竜湯が効いているが、最近はそれでも花粉症の症状が出て困る。どうすればいい?」 「小青竜湯よりも強い越婢加朮湯を飲めばいいと思うが、外来に取りに来られませんか?」 「忙しくていけない・・・」 「では小青竜湯を1日6回まで増やしていいですから。もしもムカムカ・ドキドキしたら減量してくださいね。」 後日、小青竜湯の内服回数増量でうまくいったと教えて […]

【症例集】副作用のない脇役を加える 人参湯、苓桂朮甘湯、苓甘姜味辛夏仁湯

  • 2019.09.23

症例 30歳代 女性 花粉症にて来院 小青竜湯を内服。少々いいがまだまだ。 そこで越婢加朮湯に変更。これは心臓を感じると。 小青竜湯に苓甘姜味辛夏仁湯を追加 もう少し良くなりたい。 そこで、麻黄附子細辛湯と苓甘姜味辛夏仁湯に これもいいようだ。 麻黄附子細辛湯+苓甘姜味辛夏仁湯+苓桂朮甘湯 これで相当良くなる。 解説 麻黄剤で結構強力なものは越婢加朮湯です。麻黄の量は1日6グラムです。花粉症のファ […]

【症例集】いろいろ漢方薬を内服し、最後はトラムセットですべて解決

  • 2019.09.10

症例 27歳男性 両手が痛い、両膝が痛い、足の指・太ももが痛い、冷えもあると訴えて来院。便秘傾向で、食欲あり、眠れる。 訴えが多くちょっと困る・・・。便秘傾向にて大柴胡湯は飲めるだろう。 そこで、困ったときの柴胡剤+駆瘀血剤の知恵で、大柴胡湯+桂枝茯苓丸を処方 4週後の再診時、前より痛み軽い。靴下が3枚に減ったと。すごく痛いのは軽くなる。そして臀部の痛みは治ると。同じ処方を続行 1年後の再診時、両 […]

【症例集】落語「葛根湯医者」のくだり。ヤブ医者か名医か

  • 2019.06.09

症例 風邪を引いたときや、食欲がないとき。葛根湯は、いろんな病に効くという。 飲むと体が温まるそうだ。 「おまえどうしたんだ? どっか悪いのか?」 「先生ね、あっしはあたま痛くてしょうがないんですよ?」 「それは頭痛だ。葛根湯あげるから、それおあがり」 「あっしは、はらが痛いですよ」 「それは腹痛だ。葛根湯あげるから、おあがり」 「あっしは、あしが痛いんですよ。」 「それは足痛だ。葛根湯あげるから […]

立ちくらみで倒れることが多い!体質改善の漢方薬は?

  • 2019.05.06

「立ちくらみで倒れる」と言った訴えで受診する人も少なくありません。キーワードは「立つ」と「倒れる」です。立って、そして倒れます。 くらっとしてフラッと倒れる、そして怪我することもなく、横になればすぐに元気を回復すると言った経過をたどる人は、基本的に起立性低血圧です。 横なっていたり、座っている状態から、急に立ち上がると、重力に逆らって、より多くの血液を心臓に戻す必要が生じるのです。交感神経が優位に […]

副甲状腺って知ってますか? 全摘時に漢方は使える?

  • 2019.04.25

乳腺の全摘術と甲状腺の全摘術はどちらが難しいかご存知ですか? 断然、甲状腺の全摘術のほうが難しいのです。理由はふたつです。ひとつは甲状腺の直ぐそばに反回神経という細い神経が走っています。細いのですが大切な神経です。 反回神経は声を出すための神経です。軽い損傷は声の変化(嗄声)を引き起こします。両側の反回神経を痛めつけると、声帯は固定し、息ができなくなります。もうひとつは副甲状腺の存在です。副甲状腺 […]

耳鳴りが気になる…効果的な漢方は?【漢方医が解説】

  • 2019.04.24

お問い合わせをいただきました。 Q. 今年初めぐらいから耳鳴りがしていましたが、最近ひどくなってきました、結構悩んでいる人は多いとも聞きますが経験者の方、あるいは今現在治療中の方、軽減する方法でも有りましたら教えてください。 A. 必ず耳鼻咽喉科を受診しましょう。ごく稀に、聴神経腫瘍などの重大な病気の前兆のことがあります。耳鼻咽喉科で問題なければ、そしてめまいがなければ、八味地黄丸(はちみじおうが […]

蓄膿症かも?診断方法と治療、効果的な漢方処方は?

  • 2019.04.23

ご質問をいただきました。 Q. 病院でレントゲンを撮ったら、蓄膿症といわれ抗生物質のクラリス錠200mg(一日、1回1錠2週間分)、ムコダイン250mg(一日、3回2錠2週間分)をもらいました。蓄膿症について教えてください。 A. 鼻を中心とした、顔の内部にある「副鼻腔」。ここに慢性的に膿が溜まるのが蓄膿症です。鼻が詰まった感じがあったり、息が臭くなったり、口呼吸になったりします。 本当の蓄膿症な […]

冷え症に効果的な漢方薬とは 臨床研究を交えて【漢方医が解説】

  • 2019.02.23

1.はじめに 「冷え症」と「冷え性」の2つがあるとは 冷え症は多くの方が感じており、また男性にも少なからず認められます。病的と感じないかたもいますし、日常生活に支障が生じるほどに病的な患者さんも見られます。冷え性と書くときもありますし、一方で冷え症と書くときもあります。明らかな定義はありませんが、僕は治療で治るものを“冷え症”、治療でも治らないものも含んだ概念を“冷え性”として用いています。 2. […]

疲れ・だるさのための漢方薬とは【漢方医が解説】

  • 2018.11.27

疲れ、だるさは非常に多いカラダのトラブルです。多くは睡眠と栄養を取れば回復するのですが、どうも疲れが取れないときや、気合いを入れてもう一踏ん張りしたい、というときがあります。 また、体質によっては「疲れがなかなか抜けない」方や、「いつもなんかだるい」という方もいます。このような慢性的な疲労感の場合、根本的にアプローチする漢方薬が良いかもしれません。 今回は頓服としても、体質改善にも使える漢方薬をご […]